【令和4年度(1Q)の取組実績】
・「GIGA スクール構想」に基づき、端末や校内 LAN 等の ICT 環境を整備し、新学習指導要領に基づく教育実践と、最先端の ICT のベストミックスを図ることで、「個別最適な学び」と「社会につながる協働的な学び」を推進し、「主体的・対話的で深い学び」の実現に取り組みました。
・デジタル教科書については、文部科学省の実証事業に参加し、英語は全校、その他1教科(国語、理科等)については約8割の学校で導入しました。児童生徒が必要に応じて、写真などを拡大することで細部を確認することができたり、動画などを見たりすることで、興味関心を高めています。また、拡大や総ルビ表示、音声読み上げ、色の反転等の機能は、特別な支援が必要な児童生徒の指導にも役立っています。
・ICT活用好事例の発信については、教職員が各教科におけるICT活用例について研究発表を行うとともに、授業におけるICT活用のポイントや各学校の好事例などをまとめた冊子、「資質・能力育成ガイド」(単元・題材づくり編、授業づくり編、学習評価編)を作成しました。本冊子を全教員へ配付し、日々の授業の中で効果的にICTを活用することで、より良い教育活動を実現しています。
・様々な事情で登校できない児童生徒が自宅などでオンライン授業に参加できるように、学ぶ方法を学校と相談して選べる取組として「横浜どこでもスタディ」を推進しています。各学校で組織的に取り組む体制を整えるとともに、カメラ・マイク・プロジェクター等を整備し、提供できる内容について学校だよりや学校webページ等で情報発信しています。
・そのほか、ICT をより効果的に活用するために、プログラミング教育の支援や、授業提案や教材作成、授業準備等のサポートをするICT 支援員を全市立学校に派遣しています。
【今後の取組の方向性】
・デジタル教科書は、令和5年度も引き続き、文部科学省の実証事業に参加し、英語は全校、算数・数学は約半数の学校が活用します。デジタル教科書の効果や課題を検証するとともに、学校現場の利用状況やニーズを把握し、効果的な活用を検討していきます。また、デジタル教材等についても、これまでの副教材と同様に、各学校の実態に合わせた活用を進めていきます。
・ICT活用の好事例の発信については、教員によるICT活用に関する研究会を通した好事例の創出・共有等により、学校・教員のICT活用のスキルの向上を図ります。