スゴ技企業がプログラミング教室!地域で育む、瀬谷区の未来。
イベントレポート
せやっこわくわくワーク
スゴ技企業がプログラミング教室!地域で育む、瀬谷区の未来。
2023.9.7
担当:瀬谷区
01
「せやっこわくわくワーク」とは?

「せやっこわくわくワーク」は、瀬谷区が独自に実施している、小学5~6年生向けの職業体験講座です。

主な目的は…

・様々な働き方を知り、将来の選択肢を広げるキッカケに。

・楽しく新しい体験で、学習意欲を育むキッカケに。

・地域の産業を知り、地元に愛着を持つキッカケに。

などなど、色々ありますが、一言でいうと「未来につながる体験」を提供すること。

これだけで何かが大きく変わるわけではありませんが、様々な「仕事」や「人」との出会いを通して、自分の未来を考える素材集めをしてほしいと思っています。

現在は農業・工業・商業の3コースを展開していますが、今回は2023年8月に実施した、工業コースのプログラミング体験についてご紹介します。

02
瀬谷のスゴ技企業が先生に!

工業コースは「瀬谷のスゴ技企業が先生に!」をテーマに、地域の企業と子どもたちが「ものづくり」を通してつながる体験講座です。

プログラミング体験を担当するのは、瀬谷区に工場を持つ「映像機器の専門家集団」株式会社芙蓉ビデオエイジェンシー。

同社が研究開発から製造まで一貫して行う映像機器は、テレビ局はもちろん、世界的なスポーツイベントや競馬場などにも導入されており、実はどこかで必ずお世話になっている、知る人ぞ知るスゴ技企業です。

今回は、区内の小学5~6年生が2日間で18名参加し、プログラミングを通してものづくりの魅力を学びました。

03
社員に聞く! ものづくりの魅力とは?

「せやっこわくわくワーク」では、体験に入る前に必ず仕事のやりがいや魅力についての生の声も聞くようにしています。

今回は、設計2課の齋藤さんにお話しいただきました。

齋藤さんの原点は、子どもの頃のものづくりの経験でした。お父さんの仕事の影響もあり、昔からものを解体したり作ったりするのが大好き。ある日、「暗くなったら光るライト」を自分で作り上げたところ、弟から「お兄ちゃんすごい!」と言ってもらえたことがあったそう。

自分で考えて作ったものが動き、誰かに喜んでもらえる。そのうれしさや面白さが、その先の進路や今の仕事につながったそうです。
ちなみに今は車のカスタムにもこだわっているそうで、自慢の愛車もみんなに見せてくれました。

 

現在は映像機器のソフトウェア設計などに携わっており、まさに自分で考えたものが動く仕事。直接仕事に関係ないものもこっそり試作しているとのことで、実際に齋藤さんが勝手に作ったものが仕事につながったことも!答えがないものに日々自分のアイデアとスキルで挑戦する、「好きが仕事になっている」と語る姿が印象的でした。

04
開発現場に潜入!

次は、開発現場にお邪魔して工場見学。いつもは絶対に入れない社外秘の工場に、特別に入れてもらいました。

入ってみると、まずはケーブルの多さに一同びっくり!プロの仕事場の雰囲気を肌で感じます…。

そして、実際に機器を触ってみます。今回紹介いただいたのは、映像に画像を合成する機器。ボタンを押してみると、「ただいま映像が乱れています」や「提供:気象庁」などなど、普段よく見るテロップが瞬時にモニターに出てきました!実際に様々なテレビ局で使われているとのことで、瀬谷の技術がみんなの日常を支えていることが分かりました。

05
いざ、プログラミング。

工場見学を終えると、いざプログラミング!今回は入門編として、「micro:bit」という学習用マイコンを使用しました。こちらは明るさや音、揺れにも反応するなど、小さいながら様々な機能を搭載したすぐれもので、PCやタブレットと接続して簡単にプログラムを組むことができます。ちなみに「micro:bit」はイギリスの国営放送局BBCを主体に開発されており、イギリスの11~12歳全員に無償配布されたことでも話題になりました。

子どもたちはペアで進めていきますが、最初は慣れない操作にかなり苦戦の様子。齋藤さんの丁寧な指示を聞き、まずは単純な操作から、徐々に「もし□□ならば△△」のように複雑な操作へ進んでいきます。すると開始からおよそ40分後、「振ったときだけ音を出したい!」「光と音を連動させたい!」など、早くも自分で考えながら試行錯誤するようになりました。

やっと火が着き始めた!と思いきや、ここで無念のタイムアップ…。

「もう終わり…?」と悲しい声が上がりましたが、なんと芙蓉ビデオさんの粋な計らいで各自持ち帰って良いことに!子どもたちは「早く家でいじりたい!」と目を輝かせており、これからが楽しみな反応でした。

06
小さな一歩、大きな未来。

最後に、齋藤さんからみんなに一言。

「どんなにすごいエンジニアも、最初は小さな一歩からです。」

今回は参加者みんなが初体験。これから無限の可能性があります。今日「小さな一歩」を踏み出したことで、世界を変えるアイデアが生まれるかもしれません!

…とはいえ、これからエンジニアの道を進んでも、進まなくても、プログラミング的思考やデジタル技術への理解・関心は、これからの社会を生き抜くうえで必要不可欠な素養となるはず。今日の体験が、未来のどこかで役に立ってくれるとうれしいです。

今回はプログラミング体験でしたが、これからも時代に合わせたアプローチで、「デジタルに強い」横浜の未来を担う子どもたちを育んでいきます。

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