横浜市経済局では、新たな産業創出に向けてデジタル技術など、新しい技術・サービスを推進する企業を支援しています。その一環で、2024年2月3日(土)・4日(日)、「YOXO FESTIVAL 2024」にて株式会社マクニカ(横浜市港北区)が行った、日本初の立体音響を活用した自動運転EVバスの走行実験をサポートしました。
みなとみらい赤レンガ倉庫付近を走行中の自動運転EVバス(ARMA)
単なる「移動」に音楽を添えて「エンタメ」へ昇華させる、未体験の移動スタイルの提案に向けた、音楽×自動運転EVバスの走行実験は、音楽の街みなとみらいならではの新しい取組です。
ハンドルなしで移動していく車内では、「Music Port YOKOHAMA」をイメージして制作されたオリジナル楽曲「The wheel fanfare」や、YOASOBIの楽曲を試聴。「360 Reality Audio」というソニーの360立体音響技術を使い、立体的なアーティストの生演奏に包み込まれるような、圧倒的な音楽の世界への没入感をリスナーに提供しました。
今回使用した車両は、Gaussin Macnica Mobility(旧NAVYA社)の「ARMA」で、自動運転システムを搭載したハンドル・アクセル・ブレーキの無い次世代型自動運転EVシャトルバスです。
車室内における360°立体音響を実現するスピーカーと天面パネル
事前応募制で実施したところ、150の募集枠に、1157もの応募が!
実際に試乗した方からは、「乗り心地が良かった」「(エンタメ要素について)夜景を楽しめたらいいのでは」などの声がありました。その他、「レベル4(高度な自動運転技術)を早く実現してほしい」「無人ドライバーで走るのは何年後か」等、自動運転の実用化への強い声も多数ありました。
自動運転車両の運行状況を確認できる遠隔監視システム(株式会社マクニカが提供する「everfleet」)
横浜市経済局では、実証実験にあたり、官公庁との調整の役割を担いました。
実施される企業の方との調整はもちろんのこと、今までにない、新しい車両を走らせるには、道路の管理者や警察等、関係者が多岐に渡るので、沢山の調整を乗り越え、実現まで漕ぎつけました。
これからも横浜市で、どういった新しい技術に出会えるのか、楽しみです!
「YOXO FESTIVAL」とは、「横浜でみらい体験」をコンセプトに、来場者の皆様にイノベーションに触れていただきつつ、新たなビジネス創出のきっかけとなる出会いを生み出すことを目的として、毎年みなとみらい周辺で実施しているイベントです。